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流氷の果て/一雫 ライオン【レビュー】

Version 1.0.0

★★★

悲劇の始まりは1985年大晦日に起きたバス転落事故。

「北斗流氷号バスツアー」に参加した乗客46名中、生存者は僅か7名。

だが生き残った少年少女を待っていたのは更に過酷な現実だった。

転落事故から14年後、男性の首吊り遺体が発見された事で眠っていた事件が再び動き出す。

なんの罪もない彼等が何故こんな生き方を選択しなければならなかったのか、事故の裏側に隠されていた事実が明らかになる度に理不尽さにやるせなさが募った。

「いつか一緒に流氷を見る」

薄氷の上を歩くように生きて来た彼等の夢が叶い、幸せな未来が訪れることを願う。




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