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午前零時の評議室/衣刀 信吾【レビュー】

Version 1.0.0

★★★★

第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

錆びれたビルの四階にある評議室に集められた七名の裁判員たち。

彼等を呼び出したのは裁判官・元邑太朗。
とある殺人事件の評議を言い渡されるが、もし元邑が求める回答でなければ部屋丸ごと爆破すると告げられる。

タイムリミットは午前零時。

裁判員制度の是非に考えを巡らせながら緊張感を持って読み進めた。

閉ざされた空間で繰り広げられる会話劇から目が離せない。

あちこちに張り巡らされた伏線、終盤は伏線回収のオンパレード。

二転三転する真相、最後まで油断ならないスリリングな法廷ミステリー。




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