★★★
今や多様性の時代。
家族の形も様々だ。
本作の主人公は思春期に突入した小学6年生の長谷川十和。
一見どこにでもいる四人家族のようだが何故だか家族関係がギクシャクしている様子。
母の勧めで中学受験を決意した十和。
大阪の名門私立中学合格に向けて家族と共に奮闘する姿が丁寧に描かれる。
目標に向かい突き進みながら、勉強以外の事にも目を向け成長していく姿が清々しい。
謎の男性の正体は早い段階で予想が付いたが、十和を見守って来た家族の優しさが心に染み渡る。
『店長がバカすぎて』とのリンクも楽しく、温かな余韻が残る胸アツな家族小説。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば