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月とアマリリス/町田 そのこ【レビュー】

★★★★

町田そのこさん初のサスペンス長編。
人間の本質に迫った心揺さぶられる作品だった。

物語冒頭、山中に老婆を埋める場面から一気に引き込まれる。

確かに悪は悪で同情の余地はない。

ただ加害者にも被害者の側面がある事を知ると、やり場のない怒りをどこに向ければ良いのか混乱する。

アマリリスの花言葉はおしゃべり。

見えてはいても遥か遠くにある月と対話するように、私たちに不可欠な事は相手に寄り添い対話する努力。
真実を知ろうとする姿勢。

誰もが完全無欠じゃない。

人間の愚かさを描きながらも、私たちが生きていく上で大切な事を教えてくれる。




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