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カナリア外来へようこそ/仙川 環【レビュー】

★★★★

いきなりの文庫化が勿体ないほど面白かった。

無愛想な女医とイケメン看護師がいる保泉クリニックには過敏症向けの特別外来がある。

本作では香害に悩む女性、夫源病を疑う主婦、味覚障害の男性、娘のアレルギーに悩む夫婦、シックハウス症候群に向き合う男性など5つの症例が描かれる。

私も香水や柔軟剤のキツイ香り、煙草の匂いが苦手で、低周波音にも悩まされているので、患者達の気持ちに共感出来た。

原因が意外な所にあったり推理小説の味わいもあって楽しい。

足組み&不愛想な所はいただけないが、患者の苦しみに真摯に向き合う姿勢が胸を打つ。




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