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クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま 南天【レビュー】

★★★

創作大賞2023(note主催)朝日新聞出版賞受賞作で本作がデビュー作。

主人公は五年間勤めた大手商社を辞め、家事代行派遣会社に登録したばかりの永井津麦。

新しく担当する事になった織野家に出向き目にしたのは、床一面を覆いつくす洋服の山。
その光景は全体に薄っすら黄身がかったクリームイエローの海のよう。

5人の子どもを育てるシングルファーザーと津麦。
不協和音を奏でていた二人だったが、家事に対する意識に変化が生まれ、互いを理解していく過程が良かった。

完璧でなくても家族が生きやすい家にする事が大事。
肩の力が抜ける読後。




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