★★★★
「救急夜噺」「割れた鏡」「二十五年目の再会」
循環器内科医・諏訪野良太の研修医時代のエピソードが三話収録された連作短編集。
医療ミステリと銘打たれている。
確かに医療もミステリも描かれているが、それ以上に其々の人間ドラマに胸が熱くなる。
戦場のような救急部で、患者自身が己の身を犠牲にして取った奇妙な行動、そこに隠されていた真実に涙腺が緩む。
形成外科で美容形成手術を繰り返す女性の秘めた思いには深い愛情を感じた。
最終話は全く予期していなかった真相にグっと心を捕まれ涙腺崩壊。
諏訪野先生には身体だけでなく心まで救われる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば