★★★★
パワフルな悪態小説。
19歳小説家志望のゆめと90歳の悪態ばばあの舌戦が止まらない。
前作「エラー」も激しかったが本作は更に勢いを増している。
ゆめは母親のきいちゃんと祖母の三人家族。
父親は不倫の末、子を持ち新しい家庭で暮らしている。
何が理不尽かって、ゆめと一緒に暮らしている祖母が父方の祖母だって事。
ろくに生活費も入れず自分の母親の面倒を元妻と娘に任せっぱなしの父親。
ろくでもない奴だ。
どこまでも献身的なきいちゃんが聖母マリアに見えて来る。
先が見えない介護地獄と、エンドレスな言葉の応酬。
凄まじい熱量に圧倒された。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば