★★★★
淡々と紡がれる文章の中に熱さを感じる一冊だった。
物語はコロナ禍を背景に、非正規で働く39歳のひの子を中心に描かれる。
実弟の結婚騒動で出会った女性・沙穂の言葉がきっかけで別れた恋人と復縁し妊娠したひの子。
沙穂、徳之島に移住した有里子、電車内で知り合ったリディア、ひの子の周りにいる女性たちは事情は違うが、皆シングルマザーで子供を育てている。
ひの子自身も妊娠し、未来に光が差したかと思いきや、そう簡単に物事は進まない。
女坑夫達の過酷な世界と現代に生きる女性達の試練がリンクする。
息苦しさの中に圧倒的リアルを感じた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば