わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

宙ごはん/町田 そのこ【レビュー】

★★★★★

胸が一杯だ。
この物語に出逢えた事に幸せと喜びを感じる。

前半は苦しかった。
「母親になれないひと」の元で、弱音を吐かず、涙さえ零すまいと強がる主人公の宙が不憫で(もっと怒ってもっと泣いて良いんだよ)と心の中で何度も叫んだ。

物語には問題を抱えた複数の親子が登場する。
どの子供達も親の執着や勝手な行動に振り回され、生きる事が辛そうだ。

けれど角度を変えて物事を見つめると、それまで見えていなかったものが見えて来る。

人としての在り方、真の贖罪、教えられる事が詰まっていた。

宙が受け継いだごはんが永遠に続いていきますように。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)