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教育/遠野 遥【レビュー】

★★★

んー。なんとも言い難い読後感。

物語の舞台は外部から隔離された学校。
成績を向上させる為に、男女問わず、一日三回以上のオーガズムに達する事を推奨される。

いやいや有りえない。
こんな学校ヤバイでしょ。

次々と繰り返される性描写。
淡々と描かれる事でそこに官能的ないやらしさは感じないが、今まで自身が考え、経験して来た正しさとか常識とか、そういった物から逸脱した世界観を感じる。

時々挟まれる催眠術や演劇も異質さを放ち、更にわけが分からなくなる。

タイトルを『教育』にしたセンスに唸る。

概念が根本から覆されそうな恐ろしい小説だ。




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