わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

山亭ミアキス/古内 一絵【レビュー】

★★★

「競わせる女」「逃げる男」「抗う女」「隠れる少年」「背負う女」
5話収録の連作短編集。

心に悩みを抱える人が吸い寄せられるように辿り着く場所、それは東北南部の森の中に佇む『山亭ミアキス』。
設定はファンタジーだが皆が抱える悩みは現代社会を反映している。

辛い虐待の場面から始まり、その後も性的搾取、マタハラ、ブラック部活など皆一様に日常生活に疲弊している。

『山亭ミアキス』で働く超絶美形のオーナーや摩訶不思議な従業員達と夢幻の様な一夜を共にし気持ちが変化する登場人物達。

猫の神話を取り入れたホラー風味漂う幻想的な一冊。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)