わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

昔はおれと同い年だった田中さんとの友情/椰月 美智子【レビュー】

★★★

小学6年生、スケボー大好きな男子3人組、拓人、忍、宇太佳が知り合ったのは85歳の田中喜市。

3人は田中さんの怪我がきっかけで交流を持つようになる。

神社の境内にある簡素な家、こたつがある部屋で交わされる少年達と田中さんのやり取りが微笑ましく何度も笑ってしまう。

そして物語前半の楽しさから一転、後半は田中さんの戦争体験が語られどんどん胸が苦しくなった。

思春期を迎えイライラしたりムカついたりする事もあった少年達が田中さんと出会った事で大切な事に気付き優しく成長して行く姿にうるっと来る。

子供達に手に取って欲しい作品。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)