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今を春べと/奥田 亜希子【レビュー】

★★★★

大好きな奥田作品。
本作も良かった。

主人公は一人息子・郁登の子育てをしながら、スーパーでレジ打ちのパートをする39歳の希海。

郁登を連れ、かるた教室の体験に参加した事がきっかけで、希海自身がどんどんかるたの魅力にハマっていく。

たかが趣味、されど趣味。
夫と対立する場面では両者の言い分、どちらにも頷ける部分があって引き込まれた。

妻であり母である。
女性というだけで様々な事を諦めて来た人も多いだろう。

希海が好きを諦めず自分自身の人生を邁進した姿が清々しい。

終盤の大会シーンは私自身もゾーンに入った様な感覚を共有出来た。




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