★★★
「会意のトンネル」
「不作為の鏡」
「遺恨の経路」
「黒白の極性」
「犯意の影法師」
「金盞花の迷い」
6話収録の連作短編集。
本作でも刑事指導官・風間公親の存在感が際立つ。
類いまれな鋭い洞察力と観察力で学生達の本質を見抜いていく。
近頃、教師による盗撮のニュースが頻繁に取り沙汰されているが本作でも適材適所という言葉が真っ先に浮かんだ。
警察官を目指す者とは思えない数々の行動に恐怖すら覚える。
ひとり、またひとりと退校する学生達。
彼等が警察官として世に出なくて良かったと心から思う。
風間公親、恐るべし。
だが必要不可欠な人間だ。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
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松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
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