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C線上のアリア/湊 かなえ【レビュー】

★★★

湊さんの最新作はイヤミス度ひかえめの介護小説。

物語は、主人公の美沙が山間の町で暮らす叔母の元へ向かう場面から始まる。

両親を事故で亡くした後、親代わりとして育ててくれた叔母との再会。
だが家はゴミ屋敷と化し、叔母には認知症の症状が。

冒頭から不穏さ全開。

介護者同士が互いの家の家事をする『家事交換』も、開かない金庫も悪い予感しかしない。

そして起きた不幸な事故。

叔母の日記に綴られていた内容はパンドラの箱を開ける様で終始心がザワつき、明らかになった真相にやり切れなさが募った。

ミステリと介護問題が融合したエンタメ作品。




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