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風の港 再会の空/村山 早紀【レビュー】

★★★★

2022年に刊行された『風の港』に続くシリーズ第二弾。

「十二月の奇跡」
「雪うさぎの夜」
「竜が飛ぶ空」
「屋上の神様」
「夢路より」
空港を舞台にした5話収録の連作短編集。

副題に『再会の空』とある通り、其々の再会に胸が躍り心弾み、時に涙が零れる。

第一話から良かった。
病を抱えた60代後半の男性の奇跡的な再会。
もう泣くしかない。

第二話では私の故郷・富山の物語が描かれており方言と雪深い実家の風景を思い出し郷愁に浸った。
故郷を想う時、そこにはいつも家族の笑顔がある。

村山早紀さんの作品はあたたかだ。
読後は優しさに包まれる。




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