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呪詛を受信しました/上田 春雨【レビュー】

★★★★

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品。

最初から最後までイヤミス感満載。

物語は一人の女子高生・美保の葬儀の場面から始まる。
その後「死ね」というメッセージが届いた同級生が次々と命を落としていく。
これは死者の呪いなのかそれとも…。

クラスメイトが参加しているトークアプリの内容が凄まじい。
匿名性を盾にした容赦ない言葉と同調圧力、行間から立ち上る悪意に胸やけしそうだった。

黒幕の正体は早い段階で予想が付いたが、リーダビリティ抜群で一気に読まされた。

悪意の連鎖、SNSの恐怖を思い知らされる王道のイヤミス。




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