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死蝋の匣/櫛木 理宇【レビュー】

★★★

2020年に発売された『虜囚の犬』に続くシリーズ第二弾。

元家裁調査官・白石洛と茨城県警捜査一課刑事・和井田が新たな事件を追う。

前作同様、登場人物の多さに混乱し何度も登場人物一覧を確認しながら読み進めた。

読み終えて真っ先に感じたのは親の責任の重さ。
近年では親ガチャなるスラングが蔓延しているが、それで言えば本作に出て来る子ども達は大ハズレを引いたとしか思えない。

愛情を知らず、親の金儲けの道具として使われる。

鬼畜な大人たちに怒りが込み上げ胸がキリキリ痛んだ。

エピローグで語られる彼女の想いに悲しみの余韻が残る。




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