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ゴミの王国/朝倉 宏景【レビュー】

★★★★

読み始めて真っ先に感じたのはゴミ清掃員の方々への感謝。
今日からゴミを減らす事を心掛けようと思った。

本作の主人公は、ゴミ清掃職員として働く日下部朝陽。
朝陽は超潔癖症で「片付けたい男」。

だが隣の部屋に住む佐野友笑は「ゴミを拾って来る女」。
部屋はゴミで溢れかえり足の踏み場もない。

そんな真逆な二人がゴミをきっかけに自分自身を見つめ直していく。
外からは窺い知れない二人の生い立ちと苦悩を知ると、簡単に潔癖、ガサツとは言えなくなる。

少しずつ歩み寄り、距離が近づく二人の様子が微笑ましかった。

ゴミ問題にも警鐘を鳴らす一冊。




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