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真珠とダイヤモンド 上/桐野 夏生【レビュー】

★★★

舞台は1986年、バブル景気真っ只中の福岡に位置する証券会社。
年齢は違えども同期入社の小島佳那、伊東水矢子、望月昭平、三人の人物を中心に描かれる。

「昔は良かった」良く耳にする言葉だが、彼らの姿を見る限り、この時代が良いとは一概には言えない。

煙草の煙が立ち込める中、野心を胸に、なりふり構わず働く男性社員と、お茶くみ要員の女性社員。
其々が東京進出の夢を持ち自社の株売買にのめり込んでいく。

バブル全盛期の自由奔放な渦の中に飲み込まれそうになる。
成功と転落が紙一重の世界。
三人はどこへ向かうのか。

下巻の期待が高まる。




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