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永遠猫の祝福/清水 晴木【レビュー】

★★★★

「春」「夏」「秋」「冬」
4話収録の連作短編集。

生と死に真摯に向き合った心に染み入る作品だった。

ある日を境にクラスメイトから爪弾きされてしまった女子中学生、パワハラ上司に耐え切れず自死を考える男性、父親の最期を看取れなかった後悔に苛まれる息子、余命宣告された女性。

彼等が、400年生きている猫のエルと出逢い人生を見つめ直す。

ファンタジーの様な設定でありながら、描かれている内容は現実感があり自身の生き方を考えさせられる。

最終話のサプライズには思わず感涙。
嗚呼、彼女だったのか。

生そのものを心から祝福したくなる。




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