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実際に介護した人は葬式では泣かない/こかじ さら【レビュー】

★★★★★

仏壇に向かい、亡き祖父母に「早く、あなたたちの娘を迎えにきてよ」と祈り、「いっそ、明日にでも逝ってくれたら」としばしば思う。

自分の両親と子どものいない叔母夫婦の4人を介護されるこかじさんの嘘偽りない本音だ。

前作の『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』から、こかじさんの心身を削る介護地獄を読んで来ただけに薄情などと一切思わない。

このエッセイを面白いというと語弊があるが、凄く面白い上に、身の振り方を考えさせてくれる。

今、介護されている方も、未経験の方も読んで損はない。

介護のリアルを赤裸々に描いた良作。




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