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蒼天のほし/いとう みく【レビュー】

★★★★

『天使のにもつ』続編だが、前作未読でも問題ない。

四歳の娘を一人家に残し、夜の仕事に出る母親。
育児に疲れネグレクトをする母親。
家庭の数だけそれぞれに事情があることは理解出来る。
それでも読みながら怒りで胸が苦しくなる。

酷い目に遭いながらも真っ直ぐな愛情を母親に向ける子供達。

その純真な心に何度も涙が込み上げ、親と子の両方が幸せになれる道はないのか考え続けた。

本作では救世主となる夜間保育園が登場し救われる。

だが現実に育児に行き詰まり助けを求めている人は数多く存在するだろう。
安心出来る居場所の必要性を痛切に感じた。




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