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汝、星のごとく(2)/古里 こう【レビュー】

★★★★

「正しさだけですべてを決められたら、どれだけ楽だろう」
途中で目に入るこの一文に胸が締め付けられる。

凪良ゆうさん『汝、星のごとく』のコミカライズ作品第二巻。

原作既読でストーリーも結末も知っている。
苦しい思いで読み終えたのに、凪良さんの描く世界観が好き過ぎて、二人に会う事を止められない。

親の呪縛から逃れられず、透明な檻に入れられ、自分の人生を自分らしく生きる事が出来ない暁海と櫂。
もどかしくて切なくて悔しくて堪らない。

二巻では櫂の相棒・尚人の苦悩も描かれ更に辛い展開だった。

ヤングケアラー問題にメスを入れた力作。




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