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あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。/汐見 夏衛【レビュー】

★★★★

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』続編。
前作では涙腺崩壊。

本作も特攻隊に触れているので哀しみが蘇ったが、百合のその後を知れて読後は穏やかな気持ちになった。

百合が通う中学に転校して来た宮原涼。
涼の中にタイムスリップ先で出逢った彰の面影を感じる百合。

ファンタジー要素が強めだが、若くして空に飛び立っていった特攻隊員達の事を想うと、輪廻転生を信じたくなる。

涼が訪れた特攻資料館の描写は胸が締め付けられる。

私達が当たり前に使う「またね」の言葉は特攻隊員には存在しない。

戦争の愚かさと平和の有難さが心に刻まれる。




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