わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

アサイラム/畑野 智美【レビュー】

★★★

辛かった。

アサイラムは避難所を意味する。

困難な状況にある人をケアする目的で行政が創り上げた街。
この街では性加害に遭った人やいじめ、DVを経験した人達が生活する。

文中に何度か宗教という言葉が登場するが、そんな空気感があった。

最も辛く感じたのは、性加害に遭った人への心無い言葉。

自分を責める当事者に追い打ちを掛ける言葉の数々。
責められるべきは加害者だ。
仮に自業自得だと思ったとしても声に出す必要などない。

居場所があることは心の支えになる。

だがアサイラムが無くても安心して生きていける社会になって欲しいと心から願う。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)