★★★★
一行目から島本理生さんを感じた。
18歳年上の叔父、遼一の部屋へ向かう姪の永遠子。
婚姻が叶わないインモラルな関係。
傍から見れば遼一は至極真っ当な人間で弁護士の永遠子も常識的な女性だ。
なのに何故?という疑問を抱きつつ、この究極の恋愛小説にのめり込んだ。
世間から認められない歪な関係である事を理解しながらも互いを求め合う愛の深さに感動すら覚える。
人生は短い。
責任を持たない誰かの罵りがあろうとも自分達の人生を貫いて欲しい、ソウルメイトのような二人を否定したくないと思えた。
永遠子の本心が溢れるラスト二頁がとてもいい。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば