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能面検事の死闘/中山 七里【レビュー】

★★

まさに不破検事、死闘の第三弾。

いきなり凄惨な無差別殺人の描写から始まる。
七名を殺害した笹清はその場で逮捕されるが、時を置かずして笹清を擁護するかのように『ロスト・ルサンチマン』を名乗る男が連続爆破事件を起こす。

爆破に巻き込まれた不破検事は、重傷を負いながらも身体を張って真相解明に突き進む。

ロスジェネ世代の苦悩など社会問題が背景にあるが、当然それが無差別殺人の理由にはならない。

蓋を開けてみれば、『ロスト・ルサンチマン』の正体に驚きはなく、既視感のあるストーリーと、遅々として進まない展開に物足りなさを感じた。




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