★★★★
装幀からは想像つかない壮絶な作品だった。
物語は、仕事に挫折した主人公・侑平が、愛媛県松山市にある亡き祖父母の空き家を訪れる場面から始まる。
祖父の書斎で見つけた13月まであるカレンダーは何を意味するのか?
祖母の故郷である広島との関連性は?
1945年8月6日、広島へ原子爆弾が投下された一日が圧倒的なリアリティで描かれる。
戦争がもたらした数々の悲劇と理不尽、被爆者への偏見と差別は読んでいて苦しかった。
侑平が家族のルーツを探る中で辿り着いた真実と奇跡が涙を誘う。
今年は戦後80年、未来永劫この平和が続きますように。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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