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ヒポクラテスの困惑/中山 七里【レビュー】

★★★

『死体は嘘を吐かない』でお馴染みのヒポクラテスシリーズ第六弾。

本作の背景は世界を恐怖に陥れたコロナ禍真っ只中の2020年。

コロナに感染したある富豪が急逝。
しかし浦和医大法医学教室・光崎教授の解剖により血液からヒ素が検出される。

YouTuber、国会議員と続く不審死。
富裕層と呼ばれる人達に何が起きているのか。
県警捜査一課・古手川が事件を追う。

蓋を開けてみれば、欲深い人間の汚さが露呈する。

猪突猛進する古手川に待ったを掛ける渡瀬警部、終盤の二転三転から目が離せない。

人間の傲慢さが浮き彫りになる社会派ミステリー。

※28頁 10行目
誤 襲いかか』る
正 襲いかかる』




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