★★★★★
話題になるのも頷ける。
デビュー作にしてハイクオリティ。
物語は、身元不明の溺死体が救急医・武田の元に搬送されて来た場面から始まる。
死体は武田と瓜二つの顔を持っていた。
冒頭から一気に引き込まれた。
旧友で医師の城崎と共に調査を進める中で見えて来る真実に声を失う。
巧みなミスリードと緻密に張られた伏線、後半は息を詰める展開で犯人と動機が判明した瞬間は驚愕のち慟哭。
思いもよらぬ真相に切なさが込み上げた。
生殖医療の意義を問いながらミステリーとしても秀逸。
医療×ミステリー×人間ドラマ。
第34回鮎川哲也賞、満場一致に納得。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば