わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

真実の口/いとう みく【レビュー】

★★★

表紙はコンビニの前で一人ぽつねんと座り込む女の子。
もうこれだけで切ない。

物語は、半年ほど前のある雪の夜に、外で震えている少女に出会った場面から始まる。
少女の名前は眞中ありす(4歳)。

七海未央、青山湊、周東律希、中三の三人は凍死を心配し交番へと送り届け、その行動で後に感謝状を贈られる。

だが彼等の中に引っ掛かっていた事、それが現実だと知った時、ありすの為に何が最善かを考え動き出す。
警察や児相に連絡する事が正しいと思えなくなる社会では意味がない。

見て見ぬふりをしなかった彼等に心打たれ大人がやるべき事を痛感する。




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