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白魔の檻/山口 未桜【レビュー】

★★★

前作『禁忌の子』でデビュー。
第34回鮎川哲也賞を受賞され2025年本屋大賞・第4位と超話題になった山口未桜さんのシリーズ第二弾。

本作でも城崎響介が活躍する。

舞台は北海道の山奥に佇む病院。

変死体が発見され、その後、殺人事件まで発生してしまう。
病院内の事件といって真っ先に思い浮かべるのは派閥争いと医療事故による復讐。

ただ本作では病院一帯が濃霧に覆われ、外界と遮断された環境である上に、命を脅かす有毒ガスが刻一刻と迫りくる状況だという点が緊迫感を醸し出す。

面白さでは前作に軍配。

ミステリーと言うより人間ドラマの趣。




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