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妻が口をきいてくれません/野原 広子【レビュー】

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妻が口をきいてくれません [ 野原 広子 ]
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★★★★

第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞作。

『夫 誠の章』『妻 美咲の章』『夫妻の章』の三部構成で夫婦の断絶を容赦なく描く。

最初は言葉で注意していた妻。
それすら守れない夫。
やがて妻はコミュニケーションを放棄し、五年間の無視という極端な手段に出る。

生来の性格もあるだろうが、夫の鈍感さはもはや欠点の域を超え、加害に近い。

妻にも非はあるはずだが、蓄積した不満が臨界点を超える過程は痛いほど理解できる。

結婚生活に必要なのは忍耐や努力だけではなく、相手の気持ちを想像する力——その欠如こそが破綻を決定づけるのだと痛感した。




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